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Sep.23,2003/トラマルハナバチとツリフネソウ
 ツリフネソウの群落を見つけました。渦巻き状の距をもつ不思議な形の花を観察していると、辺りはブンブンというトラマルハナバチの羽音で賑やかです。蜂は花の奥深くまで潜り込んでは、直ぐに後ずさりして出てきて、別の花へと飛び移って行きます。
 この花は、トラマルハナバチに受粉をしてもらう為に、様々な工夫を凝らしています。花の下の広く突き出た花弁は、この蜂の着陸場なのです。筒の大きさが胴体とピッタリのサイズなのは、花の入り口の上部にある蕊が、毛むくじゃらの蜂の背中にうまく当たり、花粉がたっぷりとくっ付く仕組みです。角笛のような渦巻の先に舌を伸ばせば、ついに花蜜にありつくのです。でも、蜜はちょっぴりしか蓄えられていないので、蜂は次から次へと花を飛び回って空腹を満たさなければならないのです。この花はわずか二日で散ってしまうのですが、花粉を背負った蜂たちが日に何度もやって来るので、首尾良く受粉をやり遂げることが出来という分けです。