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Sep.29,2000/クマバチ
 ホシホウジャクで紹介した庭のメドセージの花には、毎日たくさんの昆虫がやって来ます。クマバチもその一つです。長い筒状の花に馬乗りになって吸蜜しては、次から次へと花を飛び移って行きます。
 昆虫の吸蜜は、花の正面からストローや舌を伸ばして、距の奥にある蜜を集めるのが一般的のようですが、クマバチの吸蜜行動はなかなか乱暴です。花を頑強そうな足で抱きかかえるようにして止まると、距と萼の隙間に頭を突っ込み、大あごで距に穴を空けて口吻を差し込み、花の奥に蓄えられた蜜をいとも簡単に盗み取ってしまいます。
 花は吸蜜に訪れる昆虫に蜜を与える代償に受粉をさせる為、花の形態を様々に進化させているのですが、このクマバチのように約や柱頭に触ることもなく、蜜だけ盗み取ってしまう昆虫もけっこういるので、花の知恵もまだまだ完璧とはいえないようです。