半透明の翅に、胴体はフワフワとして暖かそうな毛を纏った、見つけると嬉しくなるのも良く分かる魅力的な姿ですが、マサキの葉を丸坊主にしてしまう害虫なのです。この蛾の食害を受けるのは毎年同じ場所のようですから、成虫を見つけた生け垣は、幼虫が出る初夏になったら、葉が食い荒らされていないかしっかりチェックしておきましょう。
体の割にずいぶん小さな翅は、あまり飛翔力はないのでしょうね。寒い晩秋に発生するので、鱗粉で翅を覆う代わりに、胴体を出来るだけ毛深くして防寒する戦略なのでしょう。蛾には珍しく昼に活動するのも、少しでも暖かい時間に活動しようという作戦なのですね。小さな体ですが、なかなかの知恵者のようです。
賢い虫に関心してばかりはおれません。枝先にきっと越冬卵を産み付けているはずです。生け垣をボロボロにされない内に探し出しておかなくては！