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Dec.09,2003/トビ
 「夕焼け空が まっかっか とんびがぐるりと 輪をかいた ホーイノホイ♪〜」と大声で歌いながら、悪ふざけして帰った下校道。一、二羽のトビが、ゆったりと輪を描きながら夕空を舞う情景の歌が大流行したのは、貧しかったけれども、今よりもはるかに心が穏やかな時代だったからだろう。
 最近、夕暮れの空に、トビの大きな群が帆翔しながら移動しているのを良く目にする。餌場から塒に帰る群である。カラスやムクドリのように、トビも群を作る鳥である。早朝、塒から飛び立ち、それぞれ餌場に分かれて行く。夕方になると集合場所に集い、群を作りながら塒に帰える。
 晩夏の頃から塒を作り始め、秋の深まりとともに集団は次第に数を増し、大寒の頃には最大となり、数百羽の群になることもあるらしい。写真の群はまだ50数羽。雪晴れの空に大群が舞う情景を想像すると、寒さの極の晩冬も何だか楽しみになってきた。