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Mar.07,2004/春の雪
  啓蟄を過ぎて降る雪は正しく「春の雪」だ。この寒さでは、蟄居の戸を啓きかけた虫達も震え上がり再び地に潜ってしまう。枯れ草の合間に顔のぞかせたホトケノザは蕾に戻ることは出来ないから、赤紫の花が一層映える純白の晴れ着に暫し身を包まれるしかないだろう。
 「春の雪」は温暖な地方の呼び方で、時ならぬ雪は豊作の予兆でもあるらしい。春の解けやすい「淡雪」はむしろ北国のもので沫雪ともいい、結晶がくっつきやすいから「牡丹雪」や「綿雪」に成ったりもするのである。

※3月7日の神戸は、神戸海洋気象台によれば最高気温6.0℃、最低気温0.5℃で、但馬地方の村岡町では60pの積雪を記録したという。
kome