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May.05,2004/チュウシャクシギ
 シギやチドリの仲間は、春や秋に越冬地や繁殖地から日本にやってくる渡り鳥の代表だろう。この時期になると、鳥達の毎年良く集まる場所にバードウォッチングの好きな人達もまた群れることになる。この仲間には珍鳥も少なくないが、大概の種は土や枯れ草に紛れると探し出すのもやっかいな褐色の斑点模様で、飛び上がったり、目立ちやすい畦の上などで歩き回ってくれない限り探し出すのにずいぶん苦労する。でも、鳥を見つけるのが苦手な人には良い方法がある。双眼鏡や望遠鏡を持ったバーダーの群を見つければ良いのだ。その人達の視線の先にはきと珍しい鳥がいるからだ。
 チュウシャクシギは嘴が柄杓の柄のような型をしている。チュウは嘴の長さが中位ということで、嘴のより長いダイシャクシギやもっと短いコシャクシギと比較しているのである。チュウシャクシギは体も割合大きく、長く下に湾曲した独特の嘴だから、駆け出しのバードウッチャーでも人に頼らずとも出会えるチャンスのある春の渡り鳥だ。自ら見つけ出したら、嬉しさも倍増で、次にはレアものの短い柄杓も夢ではないかもしれない。