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1999年11月

・平野町(神戸市西区)周辺の丘陵もコナラやヤマハゼの紅葉が随分綺麗になった。ため池周りのアカメガシワもかなり黄変している。枯れ野になった土手に青紫の花房があった。クサフジウツギだ。花のめっきり減って寂しい野辺を飾っていた。(1999年11月26日記)

クサフジウツギ

 


・最近の冷え込みで、紅葉も急激に進んだようだ。岩岡神社(神戸市西区岩岡町)のソメイヨシノもすっかり色付き、昨夜の雨で一斉に落ちた葉が、地面を美しく染めている。この寒さでも羽化する昆虫があるようで、ウバメガシの幹にウスバフタホシコケガが初々しい羽を見せていた。さらに、シロハラの鳴き声も時々響いて、晩秋も深まったと感じる。(1999年11月24日記)

ウスバフタホシコケガ ソメイヨシノの落葉


・カモを探しながら、岩岡町から稲美町周辺を彷徨く。ミコアイサの雌(神戸市西区岩岡町岩岡)の他にめぼしいものに会えない。以前見つけたサデクサの花を見ようと現地に急ぐ。ため池周りの草は綺麗に除草され、目的を果たせずガックリ。神出町池田の水田で白い小さな花の群落を見つける。オオツメクサだ。こんな時期に咲くとは、帰り花なのだろう。(1999年11月21日記)

オオツメクサ


・いつもの周回コースに立っているセンダンの実も、ようやく黄色く熟したのでカメラを向ける(神戸市西区岩岡町印路)。花を探して水田周りを歩くが、さすがにめぼしいものには出会えない。タラタラと田んぼ道に車を走らす。電柱に尾の長い猛禽が止まっている。チョウゲンボウだ(神出町宝勢)。暫くすると飛び立ったが、直ぐに電線に舞い戻り、獲物のバッタを食べはじめた。餌が小さな虫であろうが、その立派な容姿は猛禽には違いない。(1999年11月20日記)

センダン チョウゲンボウ

 
・木枯らしの洗礼を受けたばかりの草木が気になる。さすがに風が冷たい。落葉樹の紅葉も一気に進行したような気もする。イヌザンショウの実が漆黒に色づいた(神戸市西区平野町西戸田)。カナメモチも赤く熟すのが楽しみだ(岩岡町岩岡)。林縁の灌木でムシクイがチラチラ動いている。メボソムシクイだ(平野町西戸田)。今年もこれで見納めかも知れない。(1999年11月17日記)

イヌザンショウ カナメモチ


・今日、近畿地方では木枯らし1号が吹き、氷ノ山も初冠雪という。この秋一番の寒気の到来だ。ベランダから見える明石海峡上空も、荒れ模様の様相。寒冷前線に伴って発生する雲堤(うんてい)や疾風雲(はやてぐも)が、季節風の吹き出しを如実に示している。(1999年11月16日記)

雲堤と疾風雲

  
・雌岡山(神戸市西区神出町東)に出向く用があり、林の内外を暫く歩いてみる。サクラも、7割以上は落葉したようだ。林縁に紫、藍、赤の木の実が美しい。ヤブムラサキは毛の帽子で寄り添っている。クサギは旬を過ぎ、赤いヒトデが一寸痛々しい。ソヨゴは独法師で寂しそうだ。帰りに水田(神出町宝勢)を覗いてみる。タヒバリも一段と数が増したように思う。(1999年11月11日記)

ヤブムラサキ クサギ
ソヨゴ


・早朝、周辺を見回る。晩秋の水田にツグミが戻って来た(神戸市西区神出町宝勢)。立ち止まっては胸を張る得意のポーズで、朝日を浴びている。次第に秋が深まる一方では、日中の季節はずれの高温に、勢いのなかなか衰えない草花も目に付く。オシロイバナもその一つ。
昼は、遅くにカモ見物に出かける。加古郡稲美町野寺でコアオアシシギを1羽見たり、西区岩岡町野中でサデクサを見つけたりの収穫を得る。(1999年11月7日記)

ツグミ オシロイバナ


・神戸市西区神出町は水田が多く、チドリ類も良く集まる。晩秋、タゲリが渡ってきて、ケリと一緒に見られるようになった。水田の上空ではチョウゲンボウがカラスとモビング。冬鳥も次第に揃ってきた。ため池の隅にある猫の額ほどの丘陵(同平野町印路)を歩く。ネザサの陰にリュウノウギクの小さな群落を見つける。さらに、辺りの草むらを探せば、盛りを過ぎたタヌキマメが一群。(1999年11月5日記)

ケリ タゲリ


・カモを見に、神出町(神戸市西区)のため池周りを車で回る。この秋初見のカモはいない。田んぼの一本道を走ると、タゲリの群(十数羽)を発見。水田で餌を漁るハクセキレイの数も随分多くなった。最後に回った又左右衛門池でジョウビタキの雌(扉の画像)を観察して引き上げる。(1999年11月3日記)

・ため池周り(神戸市西区平野町印路)を歩くと、小さな黄色い花がススキの群の中でスッと背伸びしている。セイタカアワダチソウにすっかりお株を取られた感のアキノキリンソウだ。10月の馬鹿陽気で、辺りではセイヨウタンポポ、ウシハコベなとの花が沢山咲いて、いち早く春の野原が訪れたかのようだ。(1999年11月2日記)

アキノキリンソウ