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2000年2月

・先日、マメカミツレが咲いていると三浦半島のおおさわさんがHPで紹介されていた。昨年、自宅付近でも咲いている所があったので、そこを探してみるとちゃんと咲いていた。ツメクサ程の小さな株にいくつか咲いているが、なんとも地味で小さいので見過ごしていたようだ。写真は径2.5o弱の花を顕微鏡で撮影した。(2月28日記)

マメカミツレ

  ・所用で明石公園を歩くと、梅の花がボチボチ咲き始めていた。万葉集では萩に次いで沢山の歌が詠まれているのは、この気品さに違いない。改築間もない明石城の白壁に似つかわしい。入り口のロウバイはさすがに盛りを過ぎていて、どうにか新しい花を見つけだして写した。(2月26日記)

白梅 紅梅
ロウバイ

・ついにツバメがやって来た。赤信号で車を止めると、正面を6羽の群れが飛んでいた(神戸市西区平野町中村)。直ぐに県道沿いの電線に止まったので、近くに車を寄せて撮影。ツバメの渡来は気温9℃の等温線に似ているという。従来の近畿の渡来前線は3月下旬だから、随分早い渡来だ(因みに、この付近での去年の記録は3月25日だった)。渡りの時期は、シベリア付近の高気圧が衰えるといった気象の変化と密接な関わりがあるから、ともかくも長かった冬もこれで終わりになるのは確かなようだ。(2月25日記)

ツバメ

・雨水には入り益々寒さが厳しい。暖冬も初冬の頃の思い出になってしまったようだ。田んぼの畦で元気なのはオオイヌノフグリ位のものだ(神戸市西区神出宝勢)。カメラもこの花を狙うことになる。表紙も、花リレーも、電伝虫もオオイヌノフグリで埋めてしまった。(2月22日記)

オオイヌノフグリ


・立春を過ぎても一向に春らしい気配が無いと思っていたら、コハコベがどうにか咲きだして、少しは雰囲気も出てきたようだ。オオイヌノフグリ、ノボロギクが優勢で、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、カンサイタンポポなどがボチボチ花を咲かせている。(神戸市西区神出町池田)(2月17日記)


・早朝の平野町(神戸市西区)の明石川にアオサギが27羽集まっていた。この辺りは川の西側に丘陵地が帯状に南北に広がり、ここの広葉樹林や竹林にいくつかの塒が出来ている。水辺の生き物を餌にするアオサギにとって、川や沢山のため池のあるこの一帯は数少なくなった生息環境の一つなのかも知れない。(2月13日記)

アオサギの群


・播州地方東部に多いため池も、冬になると水の抜かれるものが多い。水嵩の浅くなり干潟状になった池はシギ類ばかりでなく、サギ類の格好の餌場にもなっているようだ。稲美町蛸草のため池にも沢山のサギ類(オオダイサギ約20羽、アオサギ約20羽、コサギ数羽、ゴイサギ1羽など)が集まっていた。池の東側は葦原と広葉樹林が残る自然堤で、この林で半数がコロニーとなって休息し、残りは水辺でアメリカザリガニなどを狙って採餌していた。やはり、湖岸に適度な植生のあるため池は鳥類にも好適な環境のようだ。(2月12日記)

サギ類(オオダイサギ、アオサギ)のコロニー 左からコサギ、オオダイサギ、アオサギ


・先日の寒波で野草も随分勢いを失ったようだ。オオイヌノフグリとナズナばかりが目立ち、新しい開花にもなかなか出会えない畦を歩いていると、踏みつけられて歪勢化したコエンドロが数輪咲いていた(神戸市西区神出町池田)。コリアンダーと呼ばれる香辛野菜だから、移出した種が元かも知れないが、こんな時節に花が咲くとは驚きだ。(2月11日記)

コエンドロ

・身近な鳥の代表のひとつであるカワラヒワは、冬は留鳥のコカワラヒワと大陸から渡来するオオカワラヒワの2亜種が見られるらしい。オオカワラヒワは水田や草地などにいて、少し大柄で頭部が灰色味が強いなどの特徴があり、町中や公園で夏場も見られるコカワラヒワとは雰囲気が違うようだ。今日岩岡神社(神戸市西区岩岡町)で見た小群はどうやらコカワラヒワのようだ。(2月10日記)

コカワラヒワ

・厳しい冬型の気圧配置となり、時折激しく突風が吹き抜ける。春の兆しも強風と共に遠く飛び去りそうな気配だが、アラカシの鱗芽は着実に膨らみ、芽鱗も1枚ずつはっきりと見えてきて、春は確かに近づいている。(神戸市西区岩岡町岩岡)。北風の激しい牛糞のまかれた水田では、タシギが長い嘴を糞に突っ込みながら採餌に夢中だ。(同神出町宝勢)(2月8日記)

        
アラカシの芽とハラビロカマキリの卵鞘 タシギ

  


・立春を過ぎた畦に差し込む陽の光も、気の所為か数日前より随分春めいて感じられる。足下を見ればオオイヌノフグリがあちこちで目一杯花弁を広げていて、もう狂い咲きでは無いようだ(神戸市西区神出町宝勢)。カンサイタンポポの花ではフタホシハナアブが吸蜜に夢中で、これも確かに春の兆しなのだろう(同岩岡町岩岡)。(2月5日記)

オオイヌノフグリ フタホシハナアブとカンサイタンポポ