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2000年5月

・淡緑色に丘陵を染めていた木々の葉も、あっという間にビリジアンに変わってしまった。クスやセンダンも花を咲かせて、木々も初夏の装いだ。畦にはノビルの蕾が伸び、ゼニバアオイの白い花が開いている(神戸市西区平野町)。 (5月21日記)

クス ゼニバアオイ

 

・初夏の野草の開花ラッシュはまだまだ続いている。クスダマツメクサ、ムラサキツメクサ、マンテマ、マツヨイグサ、メマツヨイグサなどの他、カモガヤ、イヌムギ、ミゾイチゴツナギなどのイネ科も次々に花を着け始めている。甲虫の姿も目立ってきた。ため池のヒシにはジュンサイハムシが群れて産卵を始め、畦では葉っぱの上で休憩中のベニカミキリも見つかった(神戸市西区岩岡町、平野町)。 (5月14日記)

クスダマツメクサ ベニカミキリ
 

・ここ数日23℃前後の初夏らしい日が続いた所為か、野草の開花ラッシュだ。オオヘビイチゴ(神戸市西区伊川谷町)、トウバナ、カナビキソウ、コナスビ、ヒメヨツバムグラ、マメグンバイナズナ、カズノコグサ(以上、岩岡町)などが一斉に咲き出した。 (5月13日記)

オオヘビイチゴ トウバナ
 

・フジの花が散り始め、エニシダが満開となった。そして、ハリエンジュ(ニセアカシア)の純白の蝶形花が目立ってきた。初夏の日差しに清楚な花弁が眩しい。微風に揺れる花房の放つ甘い香りに誘われて、クマバチが何匹も集まっている(神戸市西区平野町)。 (5月11日記)

ハリエンジュ エニシダ
 

・低温気味の晩春の日が続き、草花の開花も遅れ気味だったが、立夏を過ぎた頃から俄に汗ばむほどの陽気が多くなった。商店の片隅にコヒルガオが咲き、畦のヤエムグラも毬栗状の果実を付けて、段々と初夏の風情が漂ってきたようだ(神戸市西区平野町)。 (5月10日記)

コヒルガオ ヤエムグラの果実

・西区平野町や岩岡町周辺で、田お越しが始まり、既に水の張られた水田もボチボチ見られるようになった。早速、起耕中のトラクターの後ろで、アマサギの群が餌取りに余念がない。昨日まで姿を見なかったアマサギだが、上手く農業季節に合わせて渡来して来るのには感嘆する。そんな畦にキツネアザミも咲き出した(神戸市西区岩岡町)。 (5月7日記)

キツネアザミ アマサギの群
 

・立春を過ぎて、丘陵の木の葉も一段と緑が鮮やかなになって来た。畦にはニワゼキショウも顔を出し、数日前には殆ど気づかなかったコアカザが、瞬く間に20p程の草丈になって花まで着け、あっという間に水田一面に拡がっている。初夏の植物の生命力は何とも凄まじい(神戸市西区平野町)。 (5月6日記)

ニワゼキショウ コアカザ

・車で明石川の堤防沿いを走ると、干潮に近い河原にエリマキシギが目に留まる。首周りが赤茶けた感じの雄だ。少し下流に移動するとチュウシャクシギも一羽見つかった。写真に記録しようと、車に積んだはずのスコープを探すが見つからない。仕方なく、デジカメをファインモードにし、目一杯ズームアップして証拠写真を写した(神戸市西区平野町)。 (5月5日記)

チュウシャクシギ

・ため池の縁のフジもあっという間に若葉が伸びて、もう紫の花房が風に揺れている。畦にはアメリカフウロも咲き出した。湖面上ではコアジサシが1羽俊敏に旋回を繰り返し、急に水面にダイビングを始めた。いよいよ夏鳥の季節だ(神戸市西区神出町)。 (5月2日記)

フジ(ノダフジ)

・先週、大阪の猪名川を歩いてオオヨシキリの声を聞いた。こちらにも来ているのではと、毎年何羽か見られる龍ヶ池(神戸市西区岩岡町)を見て回った。車から降りると直ぐに「ギョギョギョ」という大きな鳴き声が聞こえてくる。渡来直後でまだなわばりも固まらないのだろう、近くでバサーが盛んに竿を振るのも気にせぬ風で、数羽が盛んに鳴き合っている。
池の周りの畑では、特産のイチジクの新葉が西日を受けて黄緑色に光っている。アラカシやウバメガシも淡褐色の雄花を風に揺らし、初夏の気配が少し漂って来たようだ。 (5月1日記)

オオヨシキリ イチジク