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2001年2月

・長く春寒の日が続いたが、日差しは確かに春めいて来たように思う。灰褐色の土手も幾分蒼く染まったようなので、川沿いを歩いてみる。直ぐに小さな淡紅色の花が見つかった。細かな毛を纏った赤紫の葉の間から、オドリコソウが待ちに待った春の訪れを伝えている(神戸市西区平野町)。 (2月17日記)

ヒメオドリコソウ

・ロウバイ(臘梅)の名は陰暦12月の異称の臘月に咲くことに因むらしい。廃屋の北角にひっそり咲くこの株は、立春を過ぎてつぼみが膨らみ始め、ようやくチラホラ花が見られるようになった。年明けから続く低温で、野草の花もかなり少ない。正しく遅春である(神戸市西区神出町)。 (2月10日記)

ロウバイ

・大寒最後の日、節分を迎えた。例年ならビワの花も咲ききっている頃だが、花数が少ないのは先月の低温の為だろうか。寒明けを待つ畦はまだ枯れ野のままだが、廃屋の隅にロウバイの黄色い蕾が膨らんで春の気配もちょっと出てきたのは嬉しい(神戸市西区神出町)。 (2月3日記)

ビワ

2001年1月

・寒さの一番厳しい大寒ともなれば、正月に青草の見られた日当たりの良い田んぼの畦でさえ、ナズナの花を探すのが精一杯である。雪の降り積もる山間から逃れて来た鳥類と一緒で、この季節は木の実を探して歩くしかなさそうだ(神戸市西区神出町)。 (1月28日記)

クロガネモチの果実

・昨日は珍しくベランダの水が氷結した。神戸海洋気象台は最低気温-2.6℃を記録したという。今日も同じように寒い朝だったので、凍り付いた川岸の写真を撮りに行ってみる。期待に反してそれらしいものは見あたらない。北風の吹き抜ける川岸を歩いていると、土手にモズの声がする。アメリカイヌホウズキに止まって冬陽を浴びる雄だ。寒さを忘れて暫く観察する (神戸市西区平野町:1月16日記)

モズ

・正月前に見つけていたヤツデの花を見に行くと、既に盛りを過ぎようとしている。大寒も近づき真冬らしくなった所為か、辺りの青い草も急に少なくなったようだ。北風の幾分少ない枯れ草色の土手を歩いていると、コバルトブルーの小さな塊が目にとまる。ジャノヒゲの艶やかな丸い果実である。花のめっきり減った野辺では、宝石を見つけだしたようにありがたい (神戸市西区神出町)。 (1月14日記)

ジャノヒゲの果実

・冬型の気圧配置となって、神戸地方も寒い朝となった(神戸海洋気象台の記録では最低気温1.6℃)。冷たい北風が吹いて、ため池の湖面も間断なく波打ち何とも寒々しい。そんな一段と冬も厳しくなる小寒も間近の水辺で、オオバンは時折水中に潜水し水草をくわえて浮き上がっては、波に揺れながら悠然と嘴を動かしている。雲間から時折射す冬の日差しに、その真白い嘴と額板が眩しい (神戸市西区岩岡町)。 (1月4日記)

オオバン

・集落の片隅の小さな神社に詣でる。その周りの水田は起耕されて、草はすっかり土に埋もれているが、日当たりの良い土手にはカンサイタンポポ、タネツケバナ、ノボロギク、ウシハコベ、ノゲシ、オオイヌノフグリ等が花を咲かせていて、初春の柔らかな陽を受けている (神戸市西区神出町)。 (1月2日記)

オオイヌノフグリ