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2001年4月

・穀雨を過ぎた畑地の雑草も、カラスノエンドウに代わってシロツメクサやウマゴヤシが目立ってきた。オオイヌノフグリがめっきり少なくなったと思ったら、タチイヌノフグリの出番である。土手のフジも青紫の花房が風に揺れ、そろそろ初夏の風情のようだ(神戸市西区平野町)。 (4月22日記)

タチイヌノフグリ

・丘陵の所々にヤマザクラの白い塊が出来ている。コバノガマズミやコバノミツバツツジも開花して、樹木の花も活況である。真昼の尾根筋に暫く座っていると、ナミアゲハ、テングチョウ、キチョウ、コツバメなどのチョウが入れ替わり立ち替わり飛び交っては、時に木の花で吸蜜をはじめたり、なんとも喉かな春日和の一時である。(神戸市西区神出町)。 (4月15日記)

コツバメ

・ソメイヨシノはすっかり花を散らし、葉桜となってしまった。コナラも大分展葉し、丘陵を薄緑に染めている。カンサイタンポポのレモンイエローが鮮やかな畦の片隅で、スズメノエンドウの白紫の小さな花が遠慮げに咲いていた(神戸市西区平野町)。 (4月13日記)

スズメノエンドウ

・花冷えも治まり、日中の暖かさは一気に初夏になった感じである。ソメイヨシノの満開の頃開花するというヒメスミレも、生物暦に違わず濃紫色の小さな花があちこちに咲いている。舗道の縁や踏み跡に多いことから、帰化植物という説もあるらしいが、晩春の舞台の脇役には変わりない(神戸市西区平野町)。 (4月5日記)

ヒメスミレ

2001年3月

・今日20日は春分の日。先祖をまつる彼岸の中日という認識しかなかったが、祝日の趣旨は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日だそうだ。それではという訳ではないが、2年前桜の開花を観察した神社に花芽を見に行く。遠目でも目立つほど膨らんでいて、開花が楽しみだ。その木の下にはスズメノヤリの花穂が仲春の陽を浴びていた(神戸市西区平野町)。 (3月20日記)

スズメノヤリ(イグサ科)

・彼岸の入りの日、ついに明石川の傍らで5〜6羽の初燕を見る。随分早かった昨年の記録(2月25日)に比べればは遅いけれど、今春の寒い春のことを考えれば順調な出足のようだ。畦もホトケノザの赤紫の花で日毎に染められて、春の風情が漂ってきたのは嬉しい(神戸市西区平野町)。 (3月17日記)

ホトケノザ(シソ科)

・今月始め頃から田んぼの畦にぼつぼつと土筆が顔を出し始めていたが、例年に無い厳しい余寒でまだ数が少ない。天辺が黒ずんだのがかなり目立つのは、霜焼けの所為かも知れない。どうやら、野趣を楽しむ人にとっては苦労の多い年だろうか(神戸市西区平野町)。 (3月11日記)

土筆(スギナ:トクサ科