意外な虫に会えるかもしれません                       HOME


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Page1キタテハ飛ぶ! 虫の花見酒所:酒房「ぶたな」/ ハナアブなど Page0アサギマダラの越冬幼虫

 アサギマダの越冬幼虫  

アサギマダラの幼虫画像   アサギマダラはサシバなどの渡り鳥と同様に、春に南から北へ、秋に北から南へ移動することで良く知られています。この蝶の羽に油性インクなどでマーキングして放つ方法で、季節的移動の実態が段々解明されてきたようです(注)。
  秋に全ての個体が南下するという訳ではなく、一部は常緑のガガイモ科の食草に産卵するので、冬にこれらの生育している樹林を丹念に探せば、運良く越冬幼虫を観察できます。近畿地方では、キジョランで越冬中のものがいくつか報告されているようです。南九州での私の経験では、海岸沿いでトキワカモメヅルがよく利用され、内陸ではキジョランが多いようでした。
 左下の写真は、キジョランに出来た食痕(若齢幼虫)です。かなり特徴的ですので、このような円形の穴のある葉を目当てに探せば割合簡単に幼虫も見つかります(写真は、いづれもこの冬2月に奈良県南部の照葉樹林で確認したもの)。
 特に、本土の越冬の実態は未知な部分が多いようです。さあ、越冬幼虫ウォッチングはいかがですか。まだまだ観察の適期です。

(注)アサギマダラについては、つぎのサイトで詳しい情報が得られます。

アサギマダラを調べる会
   http://www.mus-nh.city.osaka.jp/kanazawa/asagi/asagi.html

アサギマダラ情報
   http://www2h.meshnet.or.jp/~pen/asaginet000.htm
キジョランの食痕画像

淡路島の幼虫画像 淡路の越冬幼虫 

 淡路島(洲本市)でアサギマダラの越冬幼虫を本日(3月4日)見つけました。
 左の写真の株は、高さ80p程で葉が15枚位付いていましたが、餌になりそうな状態のものは12枚前後。これに、4齢2個体と3齢3個体(齢は推定)がいました。蛹になるまで、1個体が5枚前後の葉を必要と考えると、共倒れは明らかでしょうか。アサギマダラの付いた株の状況を見ると、このような無慈悲な産卵が多いように思いますが・・・。
 淡路島はやはり暖かいのでしょう。上の奈良の例と比較して、齢の進行がかなり早いようです。