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あー、気持ちいー!
啓蟄の前日(3月5日)、ムラサキシジミのお出まし
です。
神戸市西区平野町の畑に咲き始めたオオイヌノフ
グリの上で、ブルーの羽を広げて日光浴です。
この蝶は、暖かい日には真冬でも活動するそうで
すが、この個体は傷一つないようでしたから、冬の
間ほとんど動かず越冬していたのでしょうか。


少ないなーオオミノガ
 葉の落ちた街路樹の枝に揺れているオオミノガは、冬の風情の一つでしたが、近年すっかり見かけなくなってしまいました。中国でミノムシ駆除にヤドリバエが大量に使われ、この寄生バエが日本に入り込んだのがその原因のようです(文献1参照)。
 左のオオミノガは、神戸市西区平野町印路の公園で見つけたものです。冬になると、木の枝先を気にして歩いてはいましたが、神戸市でもなかなか見る機会も減ってしまいました。1997年に「しあわせの村」で昆虫類の調査をする機会があり、園内を注意深く見て回りましたが、ソメイヨシノの腐った幹の中でようやく1個見つけたにすぎませんでした。
 左の確認地では、他に3個(1個はかなり古い)ありましたが、いずれも藤棚の枝に付いていました。この公園には、ソメイヨシノ、ケヤキなどの広葉樹が植えられていましたが、フジの蔓以外ではオオミノガを確認できませんでした。
 本種がこのまま減少し続ければ、「おー、オオミノガだあー」と叫んで、人目もはばからず枝からミノムシをもぎ取るようになるのでしょうか?あたかも、オオクワガタを見つけた時のように・・・。
      [1999年3月1日確認、メッシュコード 5234-0748]
文献1:山本、他(1998)「公園のミノムシ界の異変−消えたオオミノガ−」 Nature Study44 (2)