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2000年1月
・ここ数日の冷え込みは厳しく、最低気温も連日氷点下を記録している。今朝も厳冬期らしく、ため池の淵に氷が張った。その氷を割って採餌しているヒドリガモの背中が銀色に光っている。良く見れば、何と霜が降りている。この寒さの所為か、キクイタダキまでも平地に降りてきた(神戸市西区岩岡町岩岡)。(1月29日記)

ヒドリガモ キクイタダキ


・暖冬となった所為か、西区の平地ではツグミを除けば冬鳥が少ないようだ。山間部でも積雪が殆ど無いので、里まで下りて来ないのだろうと思っていたら、大寒前後の急激な冷え込みが功を奏したのか、モミジの種を啄むシメに出会えた。例年、冬には時々姿を見たのに、今年は見る機会の少なかったノスリも顔を見せてくれた。もう少し雪でも降ったら、鳥見ももっと楽しそうだが・・・。(1月24日記)

ノスリ シメ


・さすがに大寒、日中雪が舞った。最低気温も−1.2℃度を記録(神戸海洋気象台発表)。雌岡山(神戸市西区神出町)の上空にも黒々とした冬空が拡がって、寒々しい光景だ。厳しい寒さにツグミも両の翼を少し広げで、時折射す日差しを受け束の間の暖を取っている(神戸市西区神出町宝勢)。今日ばかりは、胸を張って首を天を仰がんばかりに上げる得意のポーズも、少しばかり影を潜めているようだ。(1月21日記)

      
雌岡山上空にも黒雲が ツグミ


・またまた今日も春を思わす陽気。明石川の川岸を覗けば、何とオオカワヂシャの沢山の花が日差しに花弁を広げている。歪性化した植物体の先にはビッシリと花芽が着いていて、花穂の下部に開いた花も一段と色濃く、異常な気象を如実に示しているようだ。(神戸市西区平野町中津)。(1月18日記)

オオカワヂシャ


・日が昇って暫くして、鱗雲風の巻積雲が南東の空に拡がった。天候の崩れる兆候だろう。案の定直ぐに形が崩れはじめ、どんよりとした雨雲に変わり、昼前から久しぶりにまとまった雨となった。ミヤマガラスが気がかりなので夕方昨日の場所に行ってみると、前日とほぼ同数の群が水田(昨日の少し西側)で雨に濡れながら採餌していた(神戸市西区岩岡町岩岡)。(1月16日記)

巻積雲(神戸市西区王塚台)


・再びミヤマガラスの群に会うことが出来た(神戸市西区岩岡町岩岡)。去年の暮れに見てから17日ぶりの再会だ。起耕されたばかりの水田に降りたって、盛んに採餌していた。白っぽい嘴が土まみれになっているのはご愛敬だ。確認地点は前回の場所の約500m西で、群は約70羽だった。(1月15日記)

ミヤマガラス ミヤマガラス

 
・まるで春のような陽気の続いた正月の所為か、ヒメオドリコソウまでも花を咲かせている。墓地の生け垣のマサキも、朱色の果皮が割れ、赤黄色の果実が今にも飛び跳ねそうな気配だ(神戸市西区神出町紫合)。西区竹の台の歩道に、タチツボスミレが一輪咲いていたと妻が伝えてくれた。(2000年1月12日記)

マサキ ヒメオドリコソウ


・何とも暖かな正月だ。今日は寒の入りというのに最高気温は17.4℃(神戸海洋気象台発表)もある。この陽気に、冬田の畦にはナナホシテントウやヨモギハムシが顔を出している(神戸市西区神出町宝勢)。今年初めての甲虫の観察だ。(2000年1月6日記)

・正月三箇日は割合好天に恵まれた。二匹目のドジョウを期待して、元旦にオオタカの採餌を見た当たりを回ってみた。やはりそう簡単に見られはしない。近くのため池でカンムリカイツブリを2羽みてから、畦を彷徨くと日向にチョウが飛んでいる。ヒメアカタテハだ。車の暖房も必要ない程の暖かさに(神戸海洋気象台の発表では、3日の最高気温は15℃)、今年の初飛翔を見せてくれたようだ。(2000年1月3日記)

・正月から縁起が良い。オオタカの採餌現場に出会した。いつもの散策コースにある鄙びた神社で初詣を済ませて水田を覗くと、キジバトやカラスが騒ぎながら飛び回っている。直ぐにトビも4〜5羽低空を旋回し始めた。もしや猛禽がと辺りを見回すと、胸の白いタカが水田で鳥の羽をむしり取っている。双眼鏡で見ればなんとオオタカだ。ケリを捕まえて採餌している。この間トビがそれを狙って何度も飛びかかろうとする。随分珍しい状況だ。写真を取り出そうとして、これを忘れたことに気が付いた。トビが邪魔して食餌もなかなか進みそうに無いので、カメラを取りに家に戻ることにした。車を飛ばして20数分後に現場に戻ると、トビが3羽水田に降りているが、オオタカも獲物も失せている。残念。落胆しながら飛び散ったケリの羽をカメラに納めた(神戸市西区神出町宝勢)。(2000年1月1日記)

オオタカに襲われたケリの羽。途中で何処かに持ち去ったか、
トビに横取りされたのか、残された羽の量は少なかった。